首都高速道路会社は12月21日、新たに更新が必要な箇所が約22`あり、対策に約3000億円かかるとの見通しを示した。コンクリートの剥離と鉄筋の腐食・消失が起きている「羽田トンネル」や、塗膜の剥離と鋼材の腐食が進む「荒川湾岸橋」などで、早期の事業の実施に向けて必要な財源を安定的に確保する制度の確立を国に要請していく。また、国や自治体と連携し、利用者の理解を得ながら実施時期や施工方法などを決める。今後の点検結果などを踏まえ、更新対象の追加も検討する。有識者会議の議論を通じてまとめた「首都高速道路の更新計画(概略)」にこれらの内容を盛り込んだ。
提供:建通新聞社