トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2022/12/19

【東京】警視庁 田無警察署を移転改築

 警視庁は田無警察署(西東京市田無町5丁目)を移転改築する。移転先の候補は近傍にある東京みらい農業協同組合(JA東京みらい)の田無支店の敷地。2023年度内の用地取得を目指しており、東京都の23年度予算編成に当たり必要な費用を要求した。24年度以降に設計に着手するとみられる。
 田無警察署の所在地は西東京市田無町5ノ2ノ5(敷地面積1613平方b)。現庁舎は鉄筋コンクリート造の延べ床面積3641平方bで1978年に完成した。老朽化が進んでいるだけでなく、署員数が増加したため事務スペースが手狭になっているという。
 警視庁は移転先の候補として、近傍にあるJA東京みらいの田無支店(西東京市田無町5ノ10ノ1)の敷地を検討。JA東京みらいに対し、代替地として東京大学生態調和農学機構の一部敷地(新街区D地区、西東京市緑町)を提案した。
 2020年7月には警視庁とJA東京みらい、東京大学、西東京市の4者で「警視庁田無警察署の移転改築に関する覚書」を結んだ。まずJA東京みらいの移転先を確保するため、西東京市が21年9月に代替地の地区計画を変更。これを受けてJA東京みらいは「西東京支店」と称した新店舗の工事をスタートさせており、23年8月末の完成を目指している。
 警視庁は23年度内に移転先の用地を取得する予定。都の予算編成に当たり、田無警察署の移転改築を含めた「用地買収等」の費用として159億7000万円を要求している。
  *  *  *
 田無警察署の移転改築を巡っては、地元の西東京市議会が移転後の跡地活用策について9月定例会で市の意向を確認した。市側は敷地が国有地のため「動向に注視していく」と答弁するにとどめている。提供:建通新聞社