東京都財務局建築保全部は「HTTゼロエミッションアドバンス工事」を受注者希望型で開始する。工事現場で低炭素化やエネルギーの安定確保につながる取り組みを実施した場合、工事成績評定で加点するもの。さらに、二酸化炭素削減量などの指標を達成して優良な成績で工事を完了した受注者は優良工事表彰の対象に推薦する。11月22日に起工する案件から適用する他、すでに契約済みまたは契約手続きの案件でも、残工期が契約期間のおおむね4分の1以上残っていれば協議の上で適用が可能。都初の試みで、今後、他の部局でも同様に対処する見通しだ。
都は2030年までに温室効果ガス排出量を00年比で50%削減するカーボンハーフの取り組みを加速させている。また、中長期的にエネルギーの安定確保を図るため、電力を「減らす・創る・蓄める」の頭文字を取った「HTT」を促している。
都が発注する工事の現場でもこれらの取り組みを推進する必要があることから、「HTTゼロエミッションアドバンス工事」(以下、アドバンス工事)をスタートさせる。
財務局建築保全部の工事のうち、緊急施行を除いた案件の中から技術管理課長が案件を選び、受注者が希望した場合に適用する。入札手続きに際しての公表時資料と起工書にアドバンス工事であることを記載する。
受注者が適用を希望する場合は、提案内容の計画書を提出する必要がある。工事現場内で実施する取り組みのうち、都が費用を計上しないことなどを条件に、▽二酸化炭素排出量の削減▽二酸化炭素の吸収▽二酸化炭素発生を低減して製造した資材などの使用▽HTT―に寄与する内容を組み合わせて実施してもらう。
例えば、低炭素では国土交通省の認定を受けた環境対策型建設機械やグリーン電力の調達など、HTTではソーラーパネルや蓄電池の設置などを想定している。
アドバンス工事である旨と取り組み内容について、仮囲いや現場事務所、作業員詰め所などに明示することも求める。
工事成績評定のうち、低炭素化は「社会貢献」で、HTTは「創意工夫と熱意」の項目でそれぞれ1点ずつ加点する。また、低炭素化とHTTの取り組みを3件実施し、合計で500㌔―CO2以上の二酸化炭素削減を達成して優れた成績で工事を完了した場合には、監督員が受注者を優良工事表彰の対象に推薦する。
提供:建通新聞社