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建通新聞社(東京)
2022/10/05

【東京】東大 本郷D&I棟設計は隈研吾と総設コン

 東京大学は本郷キャンパスに建設する「ダイバーシティ&インクルージョン棟」(D&I棟)の建築基本設計を隈研吾建築都市設計事務所(港区)、設備基本設計を総合設備コンサルタント(渋谷区)に委託することを決めた。それぞれ公募型プロポーザル方式で業務の委託先に選んだ。3棟・総延べ床面積約1万1000平方bの施設とする計画でおり、2022年度内に基本設計を終えて実施設計に備える。23年7月〜27年10月の工事を予定している。
 D&I棟は、文京区本郷7ノ3ノ1にある本郷キャンパス北東の弥生門付近から暗闇坂沿いの敷地に建設する。21年9月の「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を踏まえ、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)を推進するための支援・交流活動拠点と位置付けている。
 A〜C棟の3棟構成。いずれも鉄筋コンクリート造で、A棟を4階建て延べ床面積2600平方b、B棟を地下2階地上4階建て延べ3400平方b、C棟を地下1階地上5階建て延べ床面積5000平方bの規模とする計画だ。
 全てZEBに対応した建物・設備とする他、各室・トイレの配置や利用はD&Iに配慮。昇降機をA棟とB棟に各1基、C棟に2基設置する。キャンパスへの出入り口も併せて整備して、地域連携の強化や街の活性化にもつなげたい考え。
 基本設計は建築、設備ともに23年2月28日が履行期限。既存建物の解体に伴う仮設計画や既設排水管路の切り回し計画、埋設文化財調査の範囲と実施時期なども検討する。後続の実施設計は基本設計の委託先に随意契約で委託する見通しだ。 
 工事は棟ごとに3期に分けて進める。23年7月〜24年9月にB棟(1期)、24年11月〜26年3月にA棟(2期)、26年5月〜27年10月にC棟(3期)の順で行う予定でいる。提供:建通新聞社