東京都は江戸東京博物館改修工事の落札者を大成建設に決めた。落札金額は80億8700万円(税抜き、以下金額同じ)。10月3日にWTO政府調達協定対象の一般競争入札を開札した。また、同日開札した練馬区内の都営住宅建築工事は12億5490万円で応札した長井工務店(立川市)を落札者とした。いずれも12月開会予定の第4回都議会定例会に契約案を付議する。
江戸東京博物館(墨田区横網1丁目)の規模は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造地下2階地上7階建て延べ5万1308平方b。1993年の開業で、建物や設備の経年劣化が進行しているため大規模改修を施す。改修の設計はプランテック総合計画事務所(千代田区)が担当した。
入札には2社が参加した。事後公表の予定価格は82億7591万円で、調査基準価格は76億1383万7200円(設定率92%)。大成建設の落札率は97・7%だった。
建築の工期は2025年2月28日まで。また、設備のうち電気、空調、給排水衛生の3業種も一般競争入札の手続きを実施しており、10月6日に開札する予定だ。エレベーターは別途、11月中旬に希望制指名競争入札を公示する見通し。
一方、練馬区内の都営住宅建築工事では、「都営住宅4CH―101西(練馬区石神井台四丁目・練馬区施設)工事」として、鉄筋コンクリート造7階建て1棟・72戸の住棟を建てる。工期は25年2月19日まで。
一般競争入札に17社が参加を申し込んだものの、1社が指名停止で無効となり、9社が辞退して、7社が応札した。事後公表の予定価格は13億4495万円、調査基準価格は12億3735万4000円(設定率92%)。長井工務店は1番札で落札率が93・3%だった。
提供:建通新聞社