青梅市の浜中啓一市長は、6日に開いた9月定例議会で、日本ケミコン跡地に建設を予定している新市民ホールについて、「2025年度末までに設計を終え、26〜27年度に施工し、27年度末頃の完成を目指す」考えを示した。
21年度から進めている青梅市市民ホールに関する懇談会(伊藤裕夫会長)から10月に提出される報告書を受け、新市民ホール建設に向けて、整備基本計画の策定に関する予算を組み、25年度末までに設計を完了させ、26〜27年度に施工する。現時点では27年度末の完成予定が数カ月遅れる可能性があることも想定している。事業手法や事業者選定方法などは整備基本計画の中で検討することも明かした。
また、懸案だったホールの座席数、座席形態、ホール機能とコンベンション機能を併設する多目的スペースなどは今後も継続して検討していくが、基本計画から設計の段階で、市民から改めて意見を徴集する意向も示した。
同事業は、東青梅1丁目地内の日本ケミコン本社工場跡地のうち東側1万0107平方bと、隣接する市有地9052平方bの計1万9159平方bに、新市民ホール等複合施設(仮称)を建設する計画。跡地の東側は現在、市役所の仮設駐車場として使用している。また、市有地には健康センター、旧教育センター、福祉センターがある。
複合施設には、市の公共機能(市民会館のホール機能、美術館・郷土博物館の展示機能、福祉センターのコンベンションルーム、会議室、健康センターの診療室)、国など官庁施設(青梅税務署、青梅公共職業安定所、青梅労働基準監督署)の他、民間施設を取り入れて一体的に整備することを想定。複合施設を1棟にまとめるか、2棟に分けて建設するかについては懇談会、整備基本計画の中で詰めていく。
提供:建通新聞社