葛飾区は、「(仮称)亀有地域観光拠点施設」新築の基本・実施設計に伴う公募プロポーザルを行い、委託先を久米設計(江東区)に決めた。履行期限は2023年3月中旬まで。23年度の工事を発注し、24年度の開館を予定している。
同施設は、人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(『こち亀』)をテーマにした観光施設。区が4月に策定した「基本的な考え方」では、『こち亀』を活用した観光施策の集大成と位置付けている。建設地は亀有3ノ32ノ17で、敷地面積は193平方b。
施設の規模は、鉄骨造5階建て延べ630平方bを想定。駐車場や駐輪場は整備せず、近隣の施設との連携を検討している。建設工事費は約3億7000万を見込む。
施設の機能として、原画などの展示や作者・秋本治氏の紹介を計画。映像投影やデジタル技術の活用の他、ユニバーサルデザインへの配慮など、世界観の雰囲気を楽しめるよう工夫を凝らす。また、地域全体を巻き込むイベントの実施や、葛飾区全体の観光情報を発信し、「『こち亀』のまち 亀有」の象徴となる観光拠点を目指す。
提供:建通新聞社