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建通新聞社(東京)
2022/06/21

【東京】都 小平〜武蔵野市間に送水管6`新設

 東京都水道局は上水南給水所(小平市)と境浄水場(武蔵野市)をつなぐ送水管を新設する。内径約1000_、延長約6`の管渠を整備して送水管のネットワーク化を図る。ルートや工法、立坑の設置場所などを固めるための基本設計を7月に委託。2023年度内に成果を得て実施設計を進め、24年度の着工を目指す。
 震災や事故、更新工事などで個別の施設が停止しても給水を続けられるよう、送水管をネットワーク化してバックアップ機能を強化する取り組みを進めている。
 上水南給水所(配水池7池・容量3万5000立方b)は東村山浄水場から給水を受けて小金井市と小平市の一部に配水している。ただ、東村山浄水場は老朽化のため将来的に更新する計画があり、それに先立ち境浄水場を再構築して東村山浄水場の代替施設の一部とする方針だ。
 このため上水南給水所と境浄水場を新たな送水管で結ぶことで、バックアップ機能を強化するとともに、東村山浄水場の更新期間中に給水機能が低下した際の融通を図る。
 新設する送水管のルートは小平市上水南町3ノ12地内(上水南給水所)から都道7号(五日市街道)の道路下を通り武蔵野市関町1ノ8地内(境浄水場)に至る延長約6`が有力。埋設物調査などを実施した上で実現可能性を裏付ける。
 シールド工法による施工を想定する中で、立坑をそれぞれの施設の敷地内に設置した上で両側からシールドを発進して地中で接続したり、片方から発進して経路の途中にビット交換用の立坑を設けたりするなど複数のパターンを考えている。活用できる用地を探しつつ、適切な施工方法を基本設計の中で提案してもらう。
 基本設計の委託先を決めるため希望制指名競争入札の手続き中。「上水南給水所から境浄水場間送水管新設基本設計委託」と題し、土木設計の競争参加有資格者から6月20日まで希望申請を受け付けて7月22日に開札する。履行期間260日で成果を得て後続の実施設計につなげる。24年度に着工し、境浄水場の再構築事業が完了する31年度をめどに供用させたい考え。提供:建通新聞社