東京都生活文化スポーツ局はPFI手法による「有明アーバンスポーツパーク(仮称)」の整備に向けた実施方針案をまとめた。東京オリンピック・パラリンピック競技大会時の仮設施設を改修してスケートボードなどの都市型スポーツ拠点を整備するとともに、最大で延べ床面積4800平方bのスポーツ施設の併設・運営を任せて地域のにぎわい創出につなげる。8月に要求水準書案を公表した後、10月に特定事業に選定して募集要項などを示す予定。官民対話と提案書の審査を経て2023年3月に優先交渉権者を決める。23年6月に事業契約を結んで設計と工事を進め、25年3月の全面開業を目指す。
計画地は江東区有明1ノ7ノ2にある有明北1―1地区の面積3万1204平方b。実施方針案によると、このうち1万4465平方bを大会レガシーゾーンに、1万3131平方bを多目的ゾーンに、3607平方bを広場に充てる計画となっている。
大会レガシーゾーンにはスケートボード施設と屋内ボルダリング棟(約960平方b)、3×3バスケットボール設備、管理棟(約130平方b)などを配置する。また、多目的ゾーンを含めた敷地の空きスペースに、事業者提案で延べ床面積4800平方bを上限とするスポーツ施設を整備・運営。水辺空間の魅力を生かした施設配置や、各種スポーツの裾野拡大と地域の運動・健康づくりなどにつながる施設構成を求めていく。
応募要件は、都競争入札参加有資格者の単体またはグループ。グループであれば設計企業は1級建築士事務所で、工事企業は建築の有資格者かつ特定建設業許可業者であることなどを条件とする。維持管理と運営企業の資格要件は募集要項などで示す予定だ。
23年6月に事業契約を結んで事業者が設計に着手。24年6月に改修・新築工事を始め、25年3月の全面開業を目指す。10年後の35年2月に運営業務を終えて、同年9月の事業契約終了までに原状回復してもらう。
提供:建通新聞社