国土交通省東京国道事務所は2022年度に前年度当初比44%増となる142億5600万円を投じて、国道246号渋谷駅周辺整備、15号品川駅西口基盤整備、14号両国拡幅、4号日本橋地下歩道整備、電線共同溝、国道20号上北沢給田共同溝の各事業などを推進する。
渋谷駅周辺整備は、地下歩道や歩道橋の整備と道路の拡幅により、公共交通機関への乗り継ぎ利便性の向上やバリアフリー化、渋滞の緩和などを図る交通結節点事業。28億2900万円(前年度当初比30%減)を充て調査設計、地下歩道工事、改良工事を行う。
品川駅西口基盤整備は国道15号の上空を立体的に活用し、自動運転など最先端のモビリティ乗降場を集約した次世代型交通ターミナルの整備などで、世界の人々が集い交わる未来型駅前空間の創出を目指す事業。69億3900万円(同867%増)で調査設計や用地買収を推進する。
両国拡幅は中央区東日本橋2丁目から墨田区緑4丁目までの延長1900bの拡幅に向け、12億円(同20%減)をかけて調査設計、用地買収、環境整備を行う。日本橋地下歩道整備は日本橋地区の都市再生を目的に、1億4000万円(同59%減)で調査設計と環境整備を推進する。
電線共同溝は9億6800万円(増減なし)の事業費で工事を行う。このうち、国道4号保木間(2)の工事には4億5000万円を充てる。上北沢給田共同溝は9億6000万円(前年度当初比246%増)で工事を行い、共同溝のネットワーク化を進めていく。
その他の事業を見ると、改築は国道1号虎ノ門地下歩道が2億3200万円(同75%減)、国道20号バスタ新宿が1億5000万円(同45%減)、国道254号小日向拡幅が1億1500万円(増減なし)、国道1号など9路線の環境対策が1億3400万円(増減なし)。交通安全(T種)は国道254号池袋六ツ又陸橋交差点改良他で5億8900万円(前年度当初比29%増)を確保した。
提供:建通新聞社