東京都水道局は2022年度に、青梅市根ケ布〜勝沼の送水管・配水本管新設工事や朝霞浄水場の変電設備改良工事など8件をWTO対象として発注する見通しだ。業務委託では、21年度の入札が不調だった代々木給水所の基本設計に関する希望制指名競争入札手続きを第1四半期に始める予定。22年度の発注見通し(4月1日現在)に工事と業務委託で合計785件を盛り込んだ。
工事の主な工種別件数は▽水道施設421件▽電気49件▽一般土木19件▽建築11件―など。このうちWTO対象となる8件の工種はシールドが3件、水道施設が2件の他、計装装置と汚泥脱水設備装置、電気がそれぞれ1件となっており、いずれも一般競争入札で施工者を決める。
WTO対象の案件名を見ると、シールドでは「東大和市多摩湖四丁目地内から東村山市萩山町三丁目地内間導水管(2000mm)用立坑築造及びトンネル築造工事」(発注規模価格帯35億〜50億円)、「青梅市根ケ布二丁目地内から同市勝沼一丁目地先間送水管(600mm)及び配水本管(600mm)新設工事」(70億〜100億円)、「小平市天神町三丁目地内から西東京市向台町四丁目地内間導水管(2000mm)トンネル内配管工事」(22・8億〜35億円)を予定。水道施設では「江東区豊洲六丁目地先から同区有明二丁目地先間送水管(1200mm)用既設立坑改造及びトンネル築造工事」(22・8億〜35億円)と「水元給水所耐震補強工事(その2)」(22・8億〜35億円)を挙げた。
また、計装装置で「三園浄水場監視制御設備改良工事」(35億〜50億円)、汚泥脱水設備装置で「朝霞浄水場排水処理所脱水機等更新工事」(35億〜50億円)、電気で「朝霞浄水場変電設備等改良工事」(35億〜50億円)をそれぞれ発注する。
一方、業務委託では土木設計52件などを発注する見通し。新玉川給水所と代々木給水所の新設でそれぞれ基本設計に着手するため、いずれも希望制指名競争入札を第1四半期に公示する予定。このうち代々木給水所の基本設計は21年度に2回にわたり入札手続きを実施したものの、いずれも不調に終わっていた。
この他、第1四半期の主な業務委託には「小河内貯水池総合予防保全対策工事概略設計委託」や「荒川河川水導水管等新設基本設計委託」、「駒沢給水所配水塔管理橋耐震診断及び補修工事基本設計委託」、「福生武蔵野台給水所整備設計委託」などがある。
提供:建通新聞社