東京都都市整備局と渋谷区は「都市再生ステップアップ・プロジェクト(渋谷地区)渋谷一丁目地区共同開発事業」の事業者予定者にヒューリック(代表企業)と清水建設で構成するグループ「Link Park」を選んだ。同グループは都の児童会館跡地と区有地の面積約9600平方bを借り受けて、総延べ床面積4万6000平方b超の複合施設を整備する計画。2022年度に基本協定を結び、23年度の工事着手、26年度の完成を目指す。
事業の予定地は渋谷区渋谷1ノ18ノ3他(地番)で、児童会館跡地と区役所旧第二美竹分庁舎、区立美竹公園の三つの敷地・合計9670平方bに70年間の事業用定期借地権を設定。公募型プロポーザルで選んだ事業者に貸し付けて、複合施設の設計・建設・運営・維持管理を任せる。
事業予定者となったヒューリックグループの提案によると、施設規模は地下2階地上14階建て(最高高さは74・8b)で延べ床面積4万6577平方b。コンセプトに「Mitake Link Park:ヒト、モノ、コトを結ぶ『共生、共創、共育』の場」を掲げ、オフィスや賃貸住宅26戸、商業施設の他、創造文化教育施設、クリエイティブ産業・クリエイター向け施設などを導入する。美竹公園の地下には立体都市公園制度を利用した多目的ホールの整備も予定している。
プロポーザルにはヒューリックグループの他、東急を代表企業とするグループ「渋谷 Creative Hometown」(構成員=東急、東急不動産、住友商事、日鉄興和不動産、竹中工務店、東急建設、日建設計)も提案。審査では、どちらの提案も全体的に優れていたものの、ヒューリックグループの内容が施設計画や収支計画などを含めて実現可能性に秀でていると判断した。
提供:建通新聞社