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建通新聞社(東京)
2022/03/28

【東京】直轄事業費4528億円 地整22年度予算

 国土交通省関東地方整備局関係の2022年度予算は、前年度比3%増の1兆7604億円となった。直轄事業費が1%増の4528億円、補助事業費が同規模の4595億円、交付金が5%増の8481億円の内訳で、これらに加え施工時期平準化のためのゼロ国債として753億円が配分されている。直轄の主要な事業区分を見ると治水が847億円で7%増の一方、道路は2516億円で1%減、港湾は560億円で4%減、空港は268億円で6%減。東京近郊の主な事業では、荒川第二・三調節池整備事業で第二調節池(さいたま市他)の排水門設置などに予算を措置した。
 荒川第二・三調節池については、総額約70億5000万円を計上して▽さいたま市桜区大久保地区で地盤改良と築堤、排水門設置▽埼玉県上尾市平方地区で樋管設置と築堤▽川越市古谷上地区で築堤―を実施する。
 また、荒川下流部の板橋区かわまちづくりで6億6000万円を確保して新規事業化。河川敷と陸上競技場をつなぐ通路を整備し、洪水時に避難できるようにする。
 東京外かく環状道路(外環)の関越〜東名には約200億円を充て、引き続き調査設計や橋梁上下部工、トンネル工事、改良工事を実施する。
 国道15号品川駅西口基盤整備には69億4000万円を計上。官民連携による次世代型交通ターミナルの整備に先立ち、国道上空にデッキを架ける調査設計を進める。
 東京国際空港(羽田空港)整備事業には265億5000万円を措置。ターミナル通路の整備に必要な人工地盤の検討に着手する他、空港アクセス鉄道の基盤施設や駐機場の整備に取り組む。
 未事業化箇所では、核都市広域幹線道路(いわゆる2・5環状)のうち埼玉新都心線〜東北道付近の概略ルート・構造を検討。さらに▽外環・東名高速〜湾岸道路間▽埼玉県圏央道以南地域の東西軸▽埼玉県東部地域の南北軸▽中央道軸の機能強化―などの具体化を検討する。
 バスタ関連では、大宮駅で整備方針の検討、渋谷駅と八王子駅、横浜青葉インターチェンジ(IC)、潮来IC、富浦ICで必要性の調査を行う。提供:建通新聞社