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建通新聞社(東京)
2022/03/08

【東京】都建設局 新規債務負担は2621億円余

 東京都建設局は2022年度の当初予算に、86件で限度額総額2621億8700万円の債務負担行為を新たに設定する。前年度に比べそれぞれ12件増、1519億8000万円増で、PFI手法による葛西臨海水族園(仮称)の整備運営や、練馬城址公園の用地取得経費など公園霊園関係での増額が限度額全体を押し上げた。70路線の道路・街路整備や、18河川の中小河川整備の工事などでも債務負担行為を設定し、23年度以降の支出を担保する。
 建設局の22年度予算は総額5911億8500万円(前年度比3・9%増)。一般会計の▽土木管理費256億6900万円(2%増)▽道路橋梁費3742億2100万円(4・1%増)▽河川海岸費1133億5500万円(7・6%減)▽公園霊園費722億6400万円(26・6%増)―と、用地会計の56億7600万円(33・1%増)で構成している。
 一般会計で設定する債務負担行為の費目別限度額は、土木管理費が5億9700万円、道路橋梁費が627億8900万円、河川海岸費が833億0800万円、公園霊園費が1154億9300万円となっている。
 債務負担行為の主な工事などを見ると、PFI手法による葛西臨海水族園(仮称)の整備運営は23〜47年度の事業期間で限度額を447億6200万円とする。事業者の選定に伴うWTO総合評価一般競争入札の手続きを進めており、8月25日に開札する予定だ。
 練馬城址公園の用地取得経費は期間を23〜32年度、限度額を595億円とする。民間事業者が整備・運営するスタジオツアー施設の開業に合わせて23年度に一部を開園。同施設の設置期間が終了する30年後に都が機能を刷新する予定となっている。
 また、公園整備工事の債務負担行為は期間が23年度、限度額が48億7400万円。篠崎公園や林試の森公園、和田堀公園など31公園で園地整備などを計画している。
 道路・街路関連の債務負担行為のうち、「都道238号線(梅ケ谷)整備工事(その2)」など17路線の道路整備工事で限度額を24億4600万円(23年度)、「環状第2号線(築地)整備工事(その22)」など53路線の街路整備工事で限度額を91億9400万円(23〜24年度)とする。
 中小河川の整備に関わる債務負担行為では、神田川など18河川の護岸工事や環状7号線地下広域調節池工事に伴う白子川取水施設整備工事などが限度額63億2500万円(23〜25年度)。他に環状7号線地下広域調節池・石神井川区間のシールドトンネル工事は限度額391億9100万円(23〜25年度)、城北中央公園調節池・1期の本体工事は限度額24億4400万円(23〜24年度)となっている。提供:建通新聞社