国土交通省荒川調節池工事事務所は2月22日、荒川第二・三調節池の最新の設計成果を反映させたBIM/CIMデータの統合モデルを公開した。既に公開している第二調節池の排水門に囲繞堤のデータを追加し、一体的に閲覧・利用できるようにした。同事務所は現在、こうした3次元データの活用例・アイデアを募集しており、事業の効率的な推進につなげたい考えだ。
荒川第二・三調節池は、荒川左岸側のさいたま市、埼玉県川越市、上尾市にまたがって整備する。総面積は約760f、治水容量は約5100万立方bで、囲繞堤の延長は10`を超える計画となっている。
荒川調節池工事事務所はi−Construction関連の取り組みをリードするモデル事務所に位置付けられており、事業の初期段階から3次元による測量、設計を進めてきた。
事務所のホームページ(https://www.ktr.mlit.go.jp/araike/torikumi/i_construction/bimcim_bosyuu.htm)でその成果を順次公開しており、建設業者や建設コンサルタントなどに利活用を呼び掛けている。
先行して2月15日に第二調節池の排水門のデータを公開。今回は第二・三調節池の囲繞堤のデータを更新し、地質モデルなど既に公開済みの他のデータとともに一体的に扱える統合モデルを公開した。
データ活用の事例・アイデアについては、既に建設業者などから応募が来ているという。現場の生産性向上だけでなく、学習教材や地域交流など幅広く案を募り、可能であれば3月末にも公開したい考えだ。
提供;建通新聞社