東京都は新しい葛西臨海水族園(仮称)のPFI整備運営事業者を選ぶため、1月12日にWTO総合評価一般競争入札を公告する。設計と建設工事、工事監理、維持管理の各業務に携わる企業を含むグループでの参加を求める。入札参加申請書類を3月7〜10日(郵送・信書便は3月9日必着)に受け付け、8月25日に開札する。2022年第4回都議会定例会に契約案を付議する。事業期間は48年3月31日まで。
既存の葛西臨海水族園(江戸川区臨海町6)が完成から30年以上が経過して老朽化しているため、営業を続けたまま敷地内に新施設を建設して機能を移す。
21年9月に公表した実施方針などによると、新施設の規模は延べ床面積2万2500平方b。施設内には@共用(整備面積約2600平方b)A飲食販売(約1500平方b)B教育普及(約500平方b)C一般展示(約4100平方b)D展示水槽(約1700平方b、総水量4600d)E研究(約500平方b)F飼育(約2700平方b)G管理(約3200平方b)H設備機械(約5700平方b)―の各エリアを設ける。
入札参加の資格要件を業務ごとに見ると、設計と工事監理は建設工事等競争入札参加有資格者の1級建築士事務所。建設は建築工事の有資格者で建築一式の総合評定値が1200点以上であることなどを求める。いずれの業務もそれぞれ、延べ床面積5000平方b以上の水族園施設新築か増築の実績が必要としている。維持管理・運営は物品買い入れ等の競争入札参加有資格者で、延べ床面積5000平方b以上の建築物か建築設備の保守管理について受注実績があることなどが条件となっている。
運営業務は動物飼育の専門性が高い団体を指定管理者として別途選定する予定。
提供:建通新聞社