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建通新聞社(東京)
2022/01/11

【東京】JSC 「新秩父宮」PFI事業者選定開始

 日本スポーツ振興センター(JSC)は新秩父宮ラグビー場の整備や運営などのPFI事業で、1月7日にWTO総合評価一般競争入札による事業者選定手続きをスタートさせた。設計、建設、工事監理、維持管理の各業務に携わる企業にグループを組んで参加してもらう。このうち建設業務の企業には、文部科学省の競争参加資格で建築一式工事1200点以上、電気工事1100点以上、管工事1100点以上の認定を受けていることなどを要件とした。2月21日まで参加表明書などを受け付け、5月27日〜6月1日に事業提案書と入札書の提出を求めた上で、8月22日に開札する。
 今年で築75年を迎える現・秩父宮ラグビー場(港区北青山2丁目)の老朽化などを受けて、近傍の神宮第二球場(新宿区霞ケ丘町)の場所に延べ床面積約7万6700平方bの新施設を建設する計画。約2万人収容の全天候型のスタジアムとする他、スポーツ博物館や店舗などを併設させる。自ら事業を実施する場合に比べ財政負担額を2・9%縮減できるなどとして、2021年12月にPFI法に基づく特定事業に選定した。
 事業方式はBT+コンセッション(公共施設等運営権)。28年4月までに1期施設(スタンド席1万5422席以上他)をオープンさせてラグビーの試合や大会などが開けるようにした後、34年8月を目安に2期施設をオープンしてもらう。57年度までの運営権設定で期待する対価の下限額を税込み100億円とし、施設整備費の債務と相殺後の残額などを事業者に支払う。
 建設業務以外の企業の資格要件は、設計業務と工事監理業務が文科省競争参加資格の「建築関係設計・施工管理業務」の認定、維持管理業務が全省庁統一競争参加資格の「役務の提供等」でA〜Cランク(関東・甲信越地域)などとしている。
 事業提案の審査には学識者ら8人の委員会(委員長・山内弘隆武蔵野大学教授)が当たる。提供:建通新聞社