日本電子(昭島市)は昭島製作所内の老朽化した既存工場建屋群を建て替える。工場3棟など総延べ床面積約9万平方b超の新たな建物を整備する計画。2023年に工事をスタートし、37年に全工程を完了させる予定だ。このほど環境影響評価調査計画書をまとめ、東京都に提出した。
昭島製作所は昭島市武蔵野3丁目の中神工業団地にある日本電子の主力工場で、敷地面積4万9830平方b。理化学・計測機器、産業機器、医用機器などの生産と新製品の開発を行っている。
1961年の開設から50年以上が経過し、初期に建設した建屋群の老朽化が進行。2011年に発生した東日本大震災を契機に重要建屋の強度と設備の老朽度合いを調べてリニューアルの方向性を検討した結果、事業継続と企業の社会的な責任、事業拡大に備えた生産スペースの確保などを理由に建て替えを進めることなった。
新たに建設する建物は▽12号館(工場)=鉄骨造・鉄筋コンクリート造地下1階地上8階建て延べ約4万5000平方b▽13号館(工場)=鉄骨造地下1階地上5階建て延べ約1万6000平方b▽14号館(工場、倉庫、展示場)=鉄筋コンクリート造5階建て延べ約3万平方b▽駐輪場・守衛所=延べ床面積約478平方b―で構成。
主な工事工程を見ると、まず敷地の南側スペースへ23〜25年で12号館を建設。続いて敷地西側に既存する2号館二期棟を27年に解体し、跡地に28〜29年で13号館を建設する。さらに敷地北西に既存する1号館を33年に解体し、跡地に34〜37年で14号館を建設する。これらが完了すると、残置する2号館、3号館、開発棟などを含む敷地内の建物は総延べ床面積約13万1000平方bになる。
提供:建通新聞社