国土交通省相武国道事務所は、国道20号八王子南バイパス(BP)事業で計画する片倉トンネル約1・9`のうち、開削で施工する約0・5`の区間を対象とした詳細設計に着手する。業務の委託先を12月に決めて作業を進め、2022年8月31日までに成果を得て工事に備える。残る約1・4`の区間については非開削での施工を検討しており、高度な施工技術が求められることから、設計・施工の在り方を含めて最適な発注手法を練る。
八王子南BPは、八王子市北野町〜南浅川町間の延長約9・6`をつなぐ計画幅員22〜40bの4車線道路。片倉トンネルはこのうち北野町から片倉町までの約1・9`の区間で、京王電鉄高尾線とJR横浜線との横断部を含んでいる。
10月22日に簡易公募型競争入札を公示する「八王子南BP片倉トンネル詳細設計他業務」の中で、開削部のトンネル延長496bを対象とした詳細設計や、大断面分割屈伸工法で施工する延長40bの設計などを行う。合わせて坑口工や非常用施設、立坑などの各種施設の設計、施工計画や仮設備計画の検討も実施する。発注者指定によりBIM/CIMの活用を求める。
土木関係建設コンサルタントの競争参加有資格者から11月1日まで参加表明書、同月22日まで技術提案書を受け付ける。12月8日に入札を締め切って翌9日に開札する。
同トンネル全体の予備設計は建設技術研究所(中央区)、予備修正設計は中央復建コンサルタンツ(千代田区)が担当した。
提供:建通新聞社