国土交通省関東地方整備局は、ICT施工に不慣れな建設技術者を支援する「ICTアドバイザー」を10月13日から11月15日まで追加募集する。ゼネコンや建機メーカー、ソフトベンダーなど幅広い企業の参加を想定。12月中旬にも正式に認定し、建設会社、自治体などが個別にアドバイザーに支援を求められるようにする他、関東地整が主催するセミナーなどで講師を務めてもらう。ICT施工を実践している企業のノウハウを広め、建設業界全体の生産性向上につなげる。
関東地整は2020年度にアドバイザー制度を創設し、初回の募集で26社(測量8社、施工9社、土木コンサル2社、ソフト3社、測量機器1社、建機1社、リース6社、その他2社)を認定した。
アドバイザーが講師を務めるセミナーにはこれまでに延べ1100人が参加。関東地整の直轄工事でICT施工の実績を有する企業も年々増えており、こうした技術支援のニーズが高まっていることから、アドバイザーの追加募集を決めた。
アドバイザーの支援内容は、@3次元計測A3次元設計データBICT建機による施工C3次元施工管理D総合マネジメントEICT施工の研修・講習会―の6分野。応募者には、希望する分野での取り組みか、ICT施工に関するアドバイスや普及・支援活動などの実績(16〜20年度)を求めている。
アドバイザー活動は、自社の建機や商品の活用法を伝えたり、元請けに自らの施工能力をアピールしたりする機会にもなりそうだ。
提供:建通新聞社