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建通新聞社(東京)
2021/09/06

【東京】UR 愛宕再開発の特定業務代行者を選定へ

 UR都市機構の東日本都市再生本部と東日本賃貸住宅本部は、港区・愛宕地区の第1種市街地再開発事業で特定業務代行者を選ぶため、9月6日に入札前価格交渉方式のWTO一般競争入札を公告する。施行区域内の基盤整備や延べ床面積約5万5000平方bで計画する超高層棟の実施設計・建設、超高層棟の住宅床取得と保留床などの処分協力が特定業務代行の内容。9月7日〜11月29日に申請書などを受け付けた後、12月〜2022年3月に2次にわたる審査などを進める。22年4月18日に開札する予定だ。
 愛宕地区の再開発は港区愛宕1ノ7他の面積約0・6fが施行区域。愛宕下通り沿いの弁護士ビルなどが立っている場所で、背後には愛宕神社がある。
 区域内を通る愛宕神社の参道を境にF地区(0・5f)とG地区(0・1f)の2地区を設定。このうちF地区に地下2階地上43階建て延べ床面積約5万5000平方bの超高層棟を建設し、住宅や事務所、生活・産業支援施設、店舗、駐車場などを設ける。一方、G地区には店舗や寺院などになる3階建て2棟・延べ床面積約950平方bの建築物を建設する。31年度の全体完成を予定している。
 特定業務代行のうち、工事関係の中身と工程は▽F地区の基盤整備(既存建物除却、整地、法面)=22年4月〜23年11月▽F街区の超高層棟建設=23年12月〜28年6月▽G地区の基盤整備(既存建物除却、整地、周辺道路の拡幅と整備、法面)=28年1月〜31年1月―を予定。入江三宅設計事務所(港区)、建築設備設計研究所(港区)、タウンスケープ研究所(横浜市中区)、宏栄コンサルタント(文京区)、茜建築コンサルタント(新宿区)、アーバンテクノス(中央区)の6社が設計業務などに携わった。
 また、F地区の超高層棟の住宅床取得は7〜43階、保留床などの処分協力は1・2・4〜6階(事務所、生活・産業支援施設、店舗)が対象で、いずれも28年10月の完成に合わせて引き渡す予定だ。
 入札には単体またはグループでの参加を求める。工事関係では建築と土木の客観点数が1200点(JV代表者以外1150点)以上の競争参加有資格者であることなどが条件となっている。提供:建通新聞社