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建通新聞社(東京)
2021/08/24

【東京】都 代々木給水所を新設 容量4・5万m3

 東京都水道局は代々木給水所を新設する。既設の増圧ポンプ所を改築し、2池・容量4万5000立方bの配水池などを整備する計画だ。これに伴う基本設計の委託先を希望制指名競争入札で9月下旬に決定。2022年度内に成果を得て実施設計に入り、25年度の着工につなげる。関連して、和田堀給水所と代々木給水所、芝給水所を結ぶ延長約10`の新たな送水管「新青山線」を敷設する方針でおり、別途、基本設計の委託先を8月30日の希望制指名競争入札で決めて作業を進める。24年度までに実施設計を終えてこちらも25年度に工事をスタートし、代々木給水所との同時供用を目指す。
 水道局は給水の安定性を向上させるため、施設配置に偏りがある地域へ給水所を新設するとともに、容量が不足していたり、老朽化が進んだりした給水所を優先して更新・拡充することにしている。
 代々木給水所は、渋谷区神南1ノ2にある代々木増圧ポンプ所を改築する形で新設。計画1日最大配水量の12時間分を目安として配水池容量を確保することを目標に、2池・容量4万5000立方bの配水池整備などを計画している。
 基本設計では2池の容量配分や形式などを検討。配水池の整備に伴って既存の送水管(第一青山線、口径1350_)を移設する必要があることから、切り回し管の設計も行う。
 また、代々木増圧ポンプ所の敷地は、代々木公園の未整備エリア(約1・2f)のうち「雑木林とヒーリングガーデンのゾーン」と位置付けられた場所。このため、代々木給水所の新設に当たり配水池を地下式とするか地上式にするかを基本設計で決定し、施設の上部を活用する可能性などを含めて、公園整備を担当する建設局と調整していく。
 基本設計の委託先選定に向けた希望制指名競争入札を9月22日に開札する。履行期間200日で22年度内に成果を得て、後続の実施設計に備える。

《延長10`の送水管も新設》

 また、事故・災害時や更新工事中のバックアップ機能を確保するため、代々木給水所の新設に併せて新青山線も新たに敷設して、送水管のネットワーク化を図る。
 2工区に分けてシールド工法で整備することを考えている。第1工区は和田堀給水所(世田谷区大原2ノ30)から井の頭通りの道路下などを抜けて代々木給水所に至る延長約4`、送水管口径2000_を想定。第2工区は代々木給水所から表参道や青山霊園などを通って芝給水所(港区芝公園3ノ6)に至る延長約6`、送水管口径1350_を想定している。
 立坑を6カ所に設ける方針で、給水所を除く3カ所の位置は基本設計を通じて固める。
 8月30日に希望制指名競争入札を開札して基本設計の委託先を決める。履行期間300日で成果をまとめてもらう。提供:建通新聞社