東京都財務局は「東雲二丁目防潮堤建設工事(その1)」で技術者育成モデルJV工事を試行する。9月下旬に希望制指名競争入札(技術実績評価型総合評価方式)の手続きを開始する予定。河川の競争入札参加有資格者に第1順位(代表構成員)を大企業、第2順位を都内本店の中小企業とするJVを結成して入札に参加してもらうもので、案件情報をできるだけ早く公表することで事業者が入札参加の準備を整えやすくする。工事発注規模は7億円以上9億円未満と見積もっている。
都の発注見通しによると同案件は江東区東雲2丁目地先で鋼管矢板を打設する内容となっている。工期は2023年2月28日まで。施工延長など、工事の概要は入札公告時に明らかにする。
技術者育成モデルJV工事は都内中小企業の技術研さんの機会をつくり、技術力を確保・向上させることを目的に試行している。
入札参加の条件は、第1順位を大企業、第2順位を都内本店の中小企業としたJVを結成すること。第2順位の企業には、一般的なJVの場合と同様に3カ月以上の直接的・恒常的な雇用関係にある主任技術者の配置を義務付ける。
この技術者の技術力向上・習得などの育成成果を工事の完成後に評価。成果が第2位順位の企業内に有効にフィードバックされたことを確認できた場合には工事成績評定で加点する。
提供:建通新聞社