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建通新聞社(東京)
2021/08/05

【東京】新宿区 旧都立市ケ谷商、牛込第一中を一体整備

 新宿区は、隣接する旧都立市ケ谷商業高校跡と牛込第一中学校の一体的な再整備を計画しており、敷地調査と事業スケジュールの立案を桂設計(新宿区)に委託した。土地を再編しながら牛込第一中学校を改築し、特別養護老人ホームを新設する計画で、2021年度末までに事業の概要を固める。
 対象地は旧都立市ケ谷商業高校跡(矢来町6)の6102平方bと隣接する牛込第一中学校(北山伏町4ノ1)の7097平方b。用途地域は第一種中高層住居専用地域で、建ぺい率60%、容積率300%。委託する業務では、敷地分割や道路の計画、建物の配置案、建設スケジュールなどを検討する。
 牛込第一中学校は建物が更新期を迎えるとともに、増築によって校舎間の動線に不具合が生じているため改築する。
 既存校舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ5120平方b。完成は1961年。改築に当たっては、学校が地域住民の活動の場としても利用できるように屋内運動場、プール、特別教室などの開放を予定している。2022年度にも基本・実施設計を委託する。
 旧都立市ケ谷商業高校跡には、鉄筋コンクリート造3階建て延べ2556平方bの本館、鉄筋コンクリート造3階建て延べ2879平方bの別館、体育館、グラウンドが残り、これまで愛日小学校の建て替え時の仮校舎、元気館の体育館改修時の代替施設などに活用してきた。今回の事業で既存建物を解体し、特別養護老人ホームを誘致。事業者には特養とショートステイの機能の他、地域の高齢者が支え合う交流施設の設置を求める方針だ。
 また、敷地内には災害発生時に避難できる防災広場を設け、平時は地域の行事や子どもたちの遊び場として供用する。提供:建通新聞社