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建通新聞社(東京)
2021/07/29

【東京】消防署所設計 落札率6・9%、23・9%

 東京消防庁は深川消防署の改築に伴う基本設計の委託先を池下設計(杉並区)、池袋消防署長崎出張所の改築に関わる基本・実施設計の委託先をマルタ設計(千代田区)に決めた。7月27日の希望制指名競争入札に1番札の800万円、1640万円で応札した両社を落札者とした。事後公表の予定価格は深川署が1億1556万9000円、池袋署長崎出張所が6849万2000円で、両社の落札率はそれぞれ6・9%、23・9%だった。深川署の改築は2022年度以降の実施設計などを経て24〜27年度に本体工事を実施する予定。池袋署長崎出張所の改築については24〜26年度の本体工事を予定している。
 設計の委託先を決める希望制指名競争入札はいずれも建築設計(順位格付け186番まで)の有資格者から希望申請を受け付けた。
 深川署(江東区木場3ノ42ノ4)の基本設計は19社が入札。入札率は5番札までが50%未満、17番札以降が100%超で、平均入札率は74・1%だった。
 改築規模は鉄筋コンクリート造14階建て延べ約1万5600平方bで、1〜4階に消防署機能、5階以上に待機宿舎の配置を想定。既存施設の解体や仮庁舎の建設の後、24年12月〜27年10月下旬の本体工事を予定している。
 一方、池袋署長崎出張所(豊島区長崎3ノ7ノ5)の基本・実施設計には10社が入札。入札率は5番札までが50%未満で、平均入札率は50・6%となっている。
 改築規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ1153平方bで計画。24年10月〜26年6月下旬の本体工事を予定している。
 都は財務局契約の設計などの案件で20年10月から最低制限価格制度を試行している。建築設計の最低制限価格設定率は予定価格の70〜80%。21年度中に他局の設計などの案件にも試行を広げる方針だ。提供:建通新聞社