世界貿易センタービルディング、鹿島、東京モノレール、JR東日本の4者は浜松町二丁目4地区・A街区(港区)の今後の開発で、ホテルや観光支援施設などの用途を追加する都市計画変更手続きを開始したと7月12日発表した。これらの用途を盛る3棟・総延べ床面積約21万9000平方bの新たな建築物を建設する計画だ。現地に立つ世界貿易センタービルの解体などに向けた準備を7月にスタート。1〜2年程度で更地化して新たな建築物の工事に備える。2029年度の完成を目指している。
浜松町二丁目4地区・A街区は港区浜松町2ノ4他の区域面積約2・3fで、浜松町駅の西口に位置。13年3月の都市計画決定時に4棟・総延べ床面積約27万平方bの建築物整備を計画し、うち地下3階地上39階建て延べ床面積約9万5000平方bの「世界貿易センタービルディング南館」(A―3棟)を完成させた。
都計変更で追加する用途などは▽ホテル=約1万9500平方b、約140室▽観光支援施設(観光プレ体験施設)=約800平方b▽DMO(観光地域づくりのかじ取り役となる法人)の活動施設=約200平方b―など。順調なら21年度内に決定告示する見通しだ。
これら新たな用途を盛り込んで今後建設するのは地下3階地上46階建ての「本館」(A―1棟)、地下3階地上8階建ての「ターミナル」(A―2棟)、5階建ての「モノレール棟」の3棟で、総延べ床面積約21万9000平方b。本館にホテルと観光支援施設、ターミナルにDMO活動拠点を配置する考え。
解体する世界貿易センタービルは地下3階地上40階建て延べ床面積約15万4000平方b。1970年に完成した。
また域外の貢献事業として、工事中の北口東西自由通路(2019〜26年度)に加え、JR浜松町駅南口ラチ外通路(27〜29年度)と旧芝離宮庭園(25〜26年度、庭園入り口エリア約5000平方b)の整備も行う。
提供:建通新聞社