東京都建設局は、葛西臨海水族園の移転・新築に伴う既存施設の利活用に向けた基本的な考え方を整理するため、5社程度の民間事業者からヒアリングを実施する予定だ。施設の用途や需要、事業規模、スケジュールなどについて意見を聞き、新たな水族園と連携しながら周辺一帯の魅力向上につながる利活用策を具体化していく。ヒアリングに関する事務業務の委託先を7月に決定。2022年1月末を期限に履行してもらう。
葛西臨海水族園は葛西臨海公園内(江戸川区臨海町6)に立地。谷口建築設計研究所(千代田区)が設計を担当した施設で、1989年10月に開園した。建物や設備の老朽化が進んでいるため、隣接地にPFI―BTO方式で新たな施設を建設して機能を移すことになっている。2021年度末までに事業者の選定手続きなどを進め、22〜26年度に設計・工事を実施する予定だ。
都では機能を移した後の既存施設について、新たな水族園と連携しながら周辺一帯の魅力向上につながる利活用策を検討している。今回のヒアリングを通じて基本的な考え方を整理する。
対象はゲートと本館(鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万2727平方b)。民間事業者が想定する施設用途や需要、事業規模、投資額といった事業内容と参入条件を示してもらう。
ヒアリングの事務業務や成果の取りまとめ作業を委託するため、建設局は「公園施設(葛西臨海水族園)の利活用検討に関する業務委託」と題して希望制指名競争入札の手続きを開始した。都市交通・交通等計画BまたはCの競争入札参加有資格者(公園・レクリエーション施設計画に登録)から6月28日まで希望申請を受け付けて、7月15日に開札する。22年1月31日が履行期限となっている。
提供:建通新聞社