東京都病院経営本部は6月9日、多摩メディカル・キャンパスの整備をPFI法に基づく特定事業に選定した。今後、入札手続きを進めてPFI事業者を選び、2022年4月に事業契約を結ぶ予定。事業期間は契約締結の翌日(22年度中)から44年3月31日まで。
多摩地域の医療拠点である同キャンパス(府中市武蔵台2丁目、敷地面積17万9780平方b)の再編整備の最終段階として、神経病院(府中市武蔵台2ノ6ノ1)を移転新築する形で「難病医療センター」(300床程度、延べ床面積3万2600平方b程度)を整備したり、多摩総合医療センターの別館となる「外来がん検査・治療センター」(延べ床面積5500平方b程度)を新築したりする。既存する東京都がん検診センター(延べ床面積9991平方b)の解体撤去も行う。
PFI事業ではこれら2施設の設計・建設などを民間事業者に委ねるとともに、既存の多摩総合医療センターと小児総合医療センターを加えた計4施設の維持管理・運営を担ってもらう。
設計・施工・維持管理・運営の四つの業務を包括して発注することで、従来の分離分割発注方式と比べた財政負担の縮減割合(バリュー・フォー・マネー)は2・7%になると試算している。
提供:建通新聞社