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建通新聞社(東京)
2021/06/03

【東京】都 建設局の週休2日、市場単価に補正係数

 東京都建設局は週休2日制確保工事に市場単価の補正係数を導入した。すでに補正係数を設定している労務費、機械経費(賃料)、間接工事費に加え、新たに市場単価についても補正係数を乗じる。また、休日作業が必要などの理由で閉所による週休2日の確保が難しい現場では、交代制を認める「週休2日交替制工事」を開始。原則として土木設備工事を除く全ての土木工事を対象に、6月1日以降の起工案件で適用をスタートさせた。
 建設局は2021年度から全ての土木工事に受注者希望型の週休2日制工事を適用している。このほど実施要項を改定し、材料費・労務費・機械経費などを含んだ実際の取引価格で積算する市場単価方式の対象工種にも補正係数を取り入れることにした。現場閉所の状況に応じた補正係数を単価に乗じ、現場閉所に伴う必要経費を上乗せする。
 例えば、鉄筋工の補正係数は4週6休以上4週7休未満で1・01倍、4週7休以上4週8休未満で1・03倍、4週8休以上で1・05倍に設定した。 
 建設局発注の週休2日制工事はこれまで、現場閉所を条件としていた。ただ、休日作業が必要な工事や維持工事、災害復旧工事などで閉所が難しい現場もあることから、閉所を必須とせず交代制で週休2日を確保できるようにした。
 4週8休以上の現場閉所、または技術者や技能労働者が交代して休日率を達成した場合は、工事成績評定の「創意工夫と熱意」の項目で加点対象にして評価する。週休2日を実施できなかった場合でも工事成績は減点しない。提供;建通新聞社