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建通新聞社(東京)
2021/05/24

【東京】平準化率 都、区市町村平均とも前年度超え

 国土交通省と総務省が2020年度に実施した調査によると、19年度の平準化率は東京都が0・80、都内区市町村62団体が平均0・57で、それぞれ前年度を0・04、0・02上回った。平準化の取り組みについても、対象5項目の全てで実施団体の数が前年度より増加。半数以上の団体が積算の前倒しや債務負担行為の設定などに取り組んだ。
 平準化率は年間平均の月別工事件数を「1」とした場合の、4〜6月の稼働工事件数の割合。都と区市町村の19年度の平準化率は都道府県の平均0・77、関東1都8県内市区町村の平均0・50も上回っている。
 都と区市町村を合わせた63団体のうち、平準化率が前年度以上だったのは33団体(52・4%)。檜原村の2・13(前年度比プラス1・64)を筆頭に、多摩市の1・31(プラス0・61)や豊島区の0・99(プラス0・38)、千代田区の0・98(プラス0・33)などが高い。
 一方、最も低かったのは御蔵島村の0・00(マイナス0・13)で、これに奥多摩町の0・19(マイナス0・11)や三鷹市の0・29(マイナス0・10)が続いている。
 平準化に関わる5項目とその実施団体数は▽債務負担行為の設定=工期1年未満36団体(57・1%、13団体増)、ゼロ債務27団体(42・9%、12団体増)▽柔軟な工期設定=14団体(22・2%、8団体増)▽速やかな繰り越し=36団体(57・1%、23団体増)▽積算の前倒し=44団体(69・8%、14団体増)▽早期執行の目標設定と公表=13団体(20・6%、5団体増)―で、約7割が積算の前倒し、6割弱が工期1年未満の債務負担行為の設定と速やかな繰り越しに取り組んでいる。速やかな繰り越しの実施団体数は前年度のおよそ2・7倍に増えた。
提供:建通新聞社