JR総武線・小岩駅(江戸川区)の南口で計画されている南小岩七丁目地区第1種市街地再開発事業の概要が明らかになった。延べ床面積約15万平方bの複合ビルを建設し、総戸数約1250戸の住宅や商業施設などを設ける。再開発準備組合が東京都に提出した環境影響評価調査計画書によると2025〜29年度の工事、30年度の供用開始を想定している。
南小岩七丁目地区(江戸川区南小岩7丁目地内)では、江戸川区施行の土地区画整理事業と組合施行による第1種市街地再開発事業を一体的に行って街づくりを進める。
区が小岩駅の南口約4・9fを区画整理して再開発街区と個別利用街区を用意。このうち今回の再開発は再開発街区(面積約1・5f)に延べ床面積約15万2000平方bの複合ビルを建設するもので、低層階を商業施設などとし、上層階を分譲住宅棟(東棟)と非商業棟(西棟)に分ける計画だ。
具体的に見ると、東棟(地下2階地上45階建て、高さ約169b)は分譲住宅約950戸(延べ床面積約9万4000平方b)の他、商業施設(約3万4500平方b)などの用途で利用する方針。一方、西棟(地下2階地上13階建て、高さ約60b)には多世代住宅約300戸(延べ床面積約1万1500平方b)に加え、公益施設(約5500平方b)などが入る。
駐車場は商業施設用に自走式で約190台分、住宅用に機械式タワー型で約330台分整備する。また、公共駐輪場として約3000台分を確保する。
25年度に解体工事に着手し、約60カ月の工期で29年度内の完成を目指す。
区施行の区画整理については15年度に都市計画決定した。21年度内の事業計画決定を目指して手続きを進めており、東京都が5月18日に開催を予定する都市計画審議会で事業計画案に対する意見書が審議される見通しだ。
=周辺で三つの再開発=
小岩駅周辺では南小岩七丁目地区の他、JR小岩駅北口地区と南小岩六丁目地区でも第1種市街地再開発事業が動いている。このうちJR小岩駅北口地区は20年1月に本組合を設立しており、22年度末にも本体工事に着手する予定。また、南小岩六丁目地区については25年度内の工事完了を目指している。
提供:建通新聞社