防衛省北関東防衛局は、2021年度に発注を予定している83件の工事全てで週休2日制を導入する。このうち70件は「現場閉所型」で、発注者の指定か、または受注者の希望により4週8休以上は現場を閉じ、一切の工事を行わないこととする。残る13件は施工条件や工期などの制約から現場の閉所が困難なため、新設した「現場非閉所型・交代制」を活用し、現場代理人と技術者、技能者が交代しながら週休2日を確保できるようにする。
防衛省ではこれまでも、現場閉所をベースとして週休2日制工事を試行導入してきた。21年度からは「現場非閉所型・交代制」も活用し、週休2日の対象を現場閉所の困難な工事にまで拡大する。
21年度の発注予定を見ると、現場閉所型のうち、発注者の指定により4週8休以上を求めるのは31件。工事着手日から完成までの期間で、4週8休以上の閉所を達成すると、完成時に工事成績で加点評価する。工事費を積算する際、労務費や共通仮設費などに補正係数を乗じるとともに、週休2日を達成できなかった場合は設計変更により減額する。
現場閉所型のうち、受注者希望型は39件。契約後に週休2日に取り組むか否かの意向を確認する。4週8休以上を達成できた場合は工事成績で加点する。4週8休以上に取り組むことを前提に補正した工事費で積算し、未達成の場合は閉所できた割合に応じて請負代金額を変更する。
現場非閉所型・交代制の13件は全て、契約後に受注者の意向を確認する受注者希望型で発注する。工事完成時に現場代理人や技術者、技能者が4週8休以上の休日率を達成できた場合、工事成績で加点する。閉所型の受注者希望型と同様に、4週8休以上に取り組むことを前提に工事費を補正し、完成後に達成状況に応じて請負代金額を変更する。
提供:建通新聞社