日本工業経済新聞社(群馬)
2021/03/31
【群馬】玉村町が5月ごろにも社会体育館の改修工を公告
玉村町は年度早々にも社会体育館(上之手1517)の長寿命化改修工事を発注する。当初予算には工事費4億円を計上した。工事内容は、外壁のクラック補修や、施設内の床・壁の改修、トイレ・シャワーなど水回り設備の更新など。トレーニングルームへの空調新設も併せて行う。これら工事を一括とする一般競争入札で発注する方針で検討が進められている。第1四半期中にも入札を行い、6月議会に契約案件を上程する。
社会体育館は1982年に開館したRC造2階建て、延べ床面積3580・43u。1階にはメインアリーナやステージ、ロッカー室、トレーニングルームがある。2階はランニングコースとロビーで構成される。施設内外ともに老朽化していることから、今後の利用を考慮した長寿命化工事を実施することにした。
当初予算で社会体育館長寿命化改修事業に4億1001万円を計上。内訳は工事費4億円、監理委託料977万9000円、ほかは検査委託料となる。
アリーナ部分を含め、ロビーや廊下の床材を張り替える。躯体は維持しつつ、老朽化した壁材を更新。また、シャワーや洗面所など水回りの設備を一新し、トイレは洋式化を図る。このほか、老朽化したサッシ類の交換、照明LED化が盛り込まれる。建物の外部では、外壁や玄関まわりの改修に取り組む。
これらの長寿命化に加えて、トレーニングルームへ空調設備導入を行う。室内機は天井吊り下げ型を想定、3〜4台を新設する見通し。設計は高橋建築設計事務所(前橋市)がまとめた。
単年での完了を掲げているため、第1四半期中の発注が必須。トレーニングルームへの空調設置を含めて施設内外の工事を一括発注する方針で調整している。
請負額が3億円を超える改修工事は15年度に実施した中央小学校が直近。同工事は県内の建築A等級を対象とする一般競争入札で発注。今回も同様のかたちで入札を行う可能性が高い。5月までに公告、6月中に仮契約を結び、6月定例議会で契約案件を図る流れとなりそう。