国道181号江府道路「久連トンネル」(2609b)が2021年度から4カ年かけて建設される見通しになった。国土交通省は30日、21年度当初予算の箇所付けを公表。江府道路には7億円を配分し、22年度以降にまたがる債務負担行為についても認めた。
江府町久連〜洲河崎の山間部に掘削される久連トンネルは延長2609b、幅員6・5(8・0)b。江府道路(江府町佐川〜武庫)4・1`のバイパス上で最大の構造物となる。
トンネル両端の取り付け道は「久連大橋」と「洲河崎大橋」がそれぞれ架設されており、バイパス上手で19年4月に完成した宮ノ谷トンネル(416b)に次いで掘削される。
県道路建設課の説明によると、久連トンネルの事業費はおよそ60億円。21年度から24年度までの4カ年債務でNATM工法によって久連側から片押し掘削する。
今後、県の「6月補正」で予算計上するとともに、5月連休明けの工事公告を目指す。
政府調達(WTO)契約案件の対象で、発注にあたっては4社JVが公募条件となりそう。「技術提案評価型総合評価」を適用して6〜7月にかけて開札。その後、9月県議会で工事請負契約に同意を得て10月から着工する。
日刊建設工業新聞