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建通新聞社(中部)
2021/03/31

【愛知】名市 堀留・フラリエは栄・大須の連携拠点

名古屋市住宅都市局は3月29日、久屋大通再生有識者懇談会を開き、南エリア再整備の方向性(案)を提示した。光の広場・南噴水広場と堀留水処理センター・久屋大通庭園フラリエの空間活用について、魅力的な集客施設を両空間に配置することで栄・大須の人の流れを繋げ、広域から人を惹きつける空間づくりを進めていく考えを明らかにした。
 光の広場・南噴水広場は、創造と発信ゾーン≠ニ位置づけ、広域からの来訪者を惹きつける魅力的な空間にしていく方針。また、堀留水処理センター・久屋大通庭園フラリエは、栄・大須の連携拠点とし、人の流れを繋げる空間と位置付けている。両エリアには、にぎわいを繋げる集客施設を設けるとともに、両エリアの連続性を強化することで栄・大須のまちの回遊性を高める考えだ。光の広場・南噴水広場に配置を構想している多目的アリーナについては、景観や緑地の保全の観点で検討すべき点があり、南エリアの再整備の中で考えを深めていく方針を懇談会委員に説明した。
 南エリアの再整備の方向性は、名古屋を発信するシンボル公園として、「新たな創造が生まれるウオーカブルタウンのコア」とする。都心の憩いとなる公園、毎日にぎわう公園、まちを歩きたくなる公園といった視点を新たに導入する。
 光の広場・南噴水広場以外の公園に配置する機能をみると、最も北側にある希望の広場はまちのラウンジゾーン≠ニして、水と緑のあるシンボリックな空間とする方針。ミツコシマエヒロバス・愛の広場は異日常空間へのエントランスゾーン=B久屋駐車場の一部を開口して昇降機能を配置。昇降機能は地下空間からメインゲートの役割も果たす。同所には集客施設も配置する。
 エンゼル広場・エディオン久屋広場は動と静のハイブリッドゾーン≠ニして、魅力的なイベントによるにぎわいの核となる空間づくりを目指す。同地区はイベント設備を強化すると同時に、日常利用にも配慮した空間とし、イベント時だけでなくにぎわいの恒常化を図るとした。また、両広場間の親和性を高めるとともに、沿道と公園の連携を強化させることでイベントのにぎわいを周辺に波及させる方針。
 南エリアの整備の方向性検討に先立ち、昨秋に開業した北エリア・テレビ塔エリアについて、懇願会では意見を交わした。新たな人の流れを生み出すことができた半面、北エリア・テレビ塔エリアと沿道との連携(往来性の確保)が不足しているといった意見、道路空間の減車線やパーソナルモビリティの活用も検討していくべきといった考えが出された。

提供:建通新聞社