県甲賀土木事務所は、甲賀町岩室地域で計画している県道岩室北土山線(岩室工区)道路改築事業和田口橋橋梁整備工事について、6月頃をメドに初段工事として仮設橋の設置・農業用水管の移設・工事用道路整備を一括で発注する方針だ。
発注方法は検討中とし、工期は10ヵ月程度を見込んでいる。その後は既存橋(橋長6b、幅員8・2b)を解体し、現地に橋長15・6b、幅員11・5bの新橋を建設する。設置場所は当初移設も視野に入れていたが、現橋の上流・下流ともに占有物が多く点在していることから現地での整備に決定した。これらの工事を24年完成目指し推進していく考えだ。
同整備工事は、県道岩室北土山線(岩室工区)道路改築事業区域内にある和田口橋(甲賀町)が老朽化していることに加え、利用者から安全性の向上として橋幅の拡幅を要望されていたことから新橋建設を計画するもの。
設計は、キタイ設計(近江八幡市)が担当。
岩室北土山線は、甲賀市甲賀町岩室の県道甲賀土山線を起点に、甲賀市土山町北土山で国道1号と県道大河原北土山線に接続する4・5qの一般県道。同事業は、起点部から岩室集落の縁を通った後、野洲川に沿って東進し、新名神高速道路・甲賀土山ICから国道1号への取付道路までのL約1・1qを岩室工区として、起・終点部分を拡幅した上でバイパス道路を新設する計画。予定幅員は車道3b×2車線+片側歩道の全幅10・5bで計画。工事は新名神取付道路側から始め、用地買収の進捗に合わせ西進していく。
これまでの工事状況を見ると、市原建機(甲賀市)が、約100bの掘削工・植生工・排水工―などの工事を完了させ、約5600立方bの掘削工・1万550立方bの盛土工・550bの排水工を請け負う山切り工事第2段を倉田建設(甲賀市)が、約200bの擁壁工(設計・石居設計)は、三東工業社(甲賀市)が工事を行った。
提供:滋賀産業新聞