坂井市は28日、「本庁舎建設工事竣工式」を執り行った。市幹部や市議会議員、施工関係者ら約60人が参加する中、新たな行政サービス拠点の完成を盛大に祝った。
新庁舎は、既存棟・多目的棟の横に5階建ての新築棟を増築し、アトリウムで3つの建物をつなぐことで、これまで分散していた庁舎機能を集約。大きな吹き抜け空間であるアトリウムを介して1階に窓口部門を配置し、ワンストップサービスの提供を実現。また、▽市民にやさしい庁舎▽安心・安全な暮らしを守る庁舎▽機能性、効率性に富んだ庁舎▽環境と経済性に優れた庁舎―の4点をコンセプトとしている。
式典では坂本憲男市長が「市民に分かりやすく、親しみを感じてもらえるような庁舎となるよう努めたい」とあいさつ。
その後、施工者の紹介も行われ、資材不足や新型コロナウイルス感染拡大などの大きな困難にも関わらず、工期を遵守し、品質・安全を確保して約2年間の施工にあたった点に感謝の意を示した。また、既存庁舎を使用しながら、新築棟の建設や既存庁舎の改修を進めるなど、非常に困難な施工状況の中、互いに協力し、ワンチームで工事に取り組んだと称賛した。
式典後には、住民向けの内覧会も開催された。
新庁舎全体の建設規模は地上5階延べ1万2589平方メートルで、そのうち増築棟はS造5階建て延べ6787平方メートルとなっている。
施工は増築棟新築工事を竹野建設・マツケン工業・伊藤工務店JV、既存棟改修工事を三越建設工業・豊島工務店JV、電気工事を上野電機・三崎屋電工・前田電工JV、機械工事を三和商会・斉藤設備機工・不二建設JV、解体工事を吉勝重建がそれぞれ担当。設計は山下設計(中部支社)・木下設計JV。