彦根市は、市域の南北間を結ぶ重要路線として位置づける都市計画道路「立花船町線」街路事業について、21年度(令和3年度)当初予算に事業費として1億9908万円を計上、順調にいけば現時点では新年度7〜9月をメドに、「舗装工」と「電線共同溝工」の工種別で、2件の工事の競争入札を発注したい考えだ。
21年度(令和3年度)7〜9月にも発注する工事は、立花町付近の施工未整備で着手可能なおおむね3ヵ所付近から抽出し、総延長で約241bの道路改築工(道路土工、排水構造物工、縁石工、舗装工、照明工)、電線共同溝工―から2本とし、工期約6ヵ月を計画している。
なお、20年度(令和2年度)は同様に舗装、街路工、電線共同溝工―の3本にまとめた工事を発注し施工中で、今年度末にも完了する見通し。21年度(令和3年度)はこのほか、次年度以降の施工箇所のため埋蔵文化財調査、用地取得、物件移転補償も進める。
都市計画道路[3・4・25]立花船町線は、市中心市街地内の都市計画道路として推進。事業箇所は、彦根市佐和町地先の「護国神社前交差点」から、立花町地先の「立花町交差点」までの事業延長460b。立花町交差点に出る現道は一方通行で道幅が狭いため、改築し両側通行とする。計画幅員は標準部が16b。護国神社前交差点付近は最大20b。
彦根市では、17年(平成29年)に都市計画道路彦根駅大薮線(京町1丁目、安清町)が供用開始(完成)し、現在、都市計画道路立花船町線(立花町、佐和町)と都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線(松原町)の2路線について、中心市街地内の重要な道路と位置づけ、交通の円滑化と安全で安心な道路整備を目的として事業を進めている。令和7年(25年)の第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会主会場の周辺環境整備の観点からも、計画中「立花町交差点改築」および「護国神社前交差点改築」は早期の推進を目指していきたい考え。
提供:滋賀産業新聞