ENEOS(東京都千代田区)は横浜市神奈川区守屋町の横浜製造所・第2工場エリアに研究開発拠点を整備する。総延べ床面積約10万8800平方bの計画規模で、研究棟などを建設して自然科学研究所を設ける他、周囲に情報発信・ホール棟や体育館なども配置する。2021〜22年度の設計や既存施設の撤去工事、22〜24年度の新築工事を経て、25年度の供用開始を目指す。
市が3月25日に公表した環境影響評価の計画段階配慮書で明らかになった。
整備場所の横浜製造所・第2工場エリアは面積約9f。大半が遊休地で有効活用が課題となっていた。
自然科学研究所は▽研究棟=地下1階地上8階塔屋1階建て延べ床面積約6万4600平方b▽車両評価棟=5階塔屋1階建て延べ床面積約1万9700平方b▽燃料評価棟=4階塔屋1階建て延べ床面積約9290平方b―などで構成。横浜市中区にある中央技術研究所の機能を移転して、石油関連の研究開発だけでなく、低炭素化技術やリサイクル、デジタル技術など新規事業分野の研究開発にも対応できるようする。
倉庫(約500〜約1500平方b)や調合棟(約640平方b)、自動油庫(約560平方b)なども造る。
また、自然科学研究所の周囲に配置するのは▽情報発信・ホール棟=延べ床面積約6780平方b▽体育館=延べ床面積約3560平方b▽福利厚生棟A〜D=延べ床面積約100〜400平方b―などで、横浜製造所全体の施設となる。
高効率熱源システムや高効率照明器具の採用、太陽光発電設備などによる再生可能可能エネルギーの活用、緑化率15%以上の緑化面積の確保といった環境対策に取り組むとしている。
提供:建通新聞社