今年度第3回金沢市景観審議会は26日、市役所で開かれ、金沢大学附属病院が宝町で計画する「新中央診療棟(仮称)増築計画」について審議し、増築場所に設定された高さ制限を超える建物に対し、特例許可を認めることを了承した。
現地は高度地区に指定され、建物の高さを最大15メートルまでに制限。新中央診療棟は地下1、地上5階建てで計画し、病院側では既存病棟(高さ25・5メートル)のフロアと機能的に接続させたいため、高さを合わせたい考え。
事前の建物部会で景観面や周囲への圧迫感、施設の機能性確保の観点から検討した結果、問題はなく認めたことを報告。審議会も了承した。市は所定の手続きを踏んだ上で、月内にも特例許可を出すという。
外観計画では、市が田上本町4丁目地内で計画する「田上校下新小学校新築計画」、同じく芳斉2丁目地内で計画する「特別支援教育サポートセンター(仮称)等建設計画」も認めた。金沢美術工芸大学の新キャンパス建設に合わせ、周辺に遊歩道180メートルを整備することも報告された。