鈴鹿市鈴峰、庄内で計画される競走馬のトレーニング施設「鈴峰ホースパーク建設事業(仮称)」について、簡易的環境アセスメント(以下、アセス)の簡易評価書を審議した県環境影響評価委員会の知事答申に対して県知事意見が出され、アセス手続きの最終段階に入った。不動産・開発を手掛けるイケダエステート(鈴鹿市)が、一括業務代行を受けて手続きを進めており、今後、措置報告書を提出し、5月ごろにも手続きが完了する予定だ。同社では諸手続きを経て10月ごろの工事着手を目指している。工事は、関連会社(親会社)のイケダアクト(鈴鹿市)に委託する予定。
同事業は、競走馬育成企業(競走馬生産・育成牧場)が事業主体となり、鈴鹿市伊船町、東庄内町の「鈴峰ゴルフ倶楽部」の東側8ホールの約18万7000平方bを事業実施区域とし、このうち約12万9000平方bを競走馬育成施設用地に充て、その他、通路、調整池、造成緑地などを配置するもの。2020年5月ごろからアセス手続きに着手し説明会を行った。評価書に対する知事意見では、「実施に当たり予測と異なった場合に、適切な措置を講ずること」などを求めた。
主要施設は、坂路コース(直線1100b、幅員7b、ウッドチップ舗装)、周回馬場(周800b)、管理棟・従業員休憩棟、宿舎、厩舎(きゅうしゃ)、仮置き場、レッドミル、ウオーキングマシン、放牧場など。預かり馬数は200頭(最大)を予定。
造成計画によると、予定土量は掘削土量が約15万8600立方b、造成盛土が約14万2700立方bで、土の搬入・搬出は行わない。造成工事を22年秋ごろまでに終え、その後に施設建設を行う計画で、22年度末ごろに全体を完成させる意向だ。
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建通新聞社