名古屋鉄道(名古屋市中村区名駅1ノ2ノ4)は3月25日、総額307億円に上る2021年度の設備投資計画を発表した。名鉄グループ全体の設備投資額は657億円と計画。主な事業別の投資計画は、中核の鉄道事業が141億円、不動産などの開発事業が148億円となっている。
鉄道事業は、「旅客安全・運転保安工事」と「サービス改善工事など」が柱。旅客安全・運転保安工事では「高架化」「災害対策の推進」を推進する。高架化は▽知立駅付近(名古屋本線一ツ木駅~牛田駅間1・6㌔、三河線重原駅~三河八橋駅間3・4㌔)▽喜多山駅付近(瀬戸線小幡駅~大森・金城学院前駅間1・9㌔)▽布袋駅付近(犬山線石仏駅~江南駅間1・8㌔)▽若林駅付近(三河線八橋駅~竹村駅間2・2㌔)▽苅安賀駅付近(尾西線二子~名鉄一宮駅間1・8㌔)が対象。災害対策の推進は、大規模地震の被害を最小限に抑えるため、一宮高架橋などで橋柱の耐震補強を実施する。
サービス改善工事などでは、駅の改良・バリアフリー化として、名古屋本線岡崎公園前駅と同線本笠寺駅のバリアフリー化を継続するとともに、常滑線聚楽園駅のバリアフリー化に着手する。河和線高横須賀駅~南加木屋根間の新駅設置についても、引き続き実施するとしている。
開発事業・その他事業では「名古屋都心部の開発」「沿線拠点駅および駅周辺の開発」「犬山エリアの観光活性化」などを挙げた。名古屋都心部の開発では、テナントビルの開発を進める。沿線拠点駅および駅周辺の開発では、21年7月に竣工予定の商業施設「μPLAT神宮前」、賃貸住宅「meLiV神宮前」の他、刈谷市の賃貸住宅「meLiV刈谷」の開発を推進。犬山エリアの観光活性化は、21年度に開業を予定している2ホテルの開発を進める。
また名古屋鉄道は同日、同社グループの中期経営計画「Turn-Over2023~反転攻勢に向けて~」(21~23年度)を発表。3年間の投資金額として、交通事業に660億円、運送事業に260億円、不動産事業に550億円などを見込んでいる。詳細は次号以降に掲載。
提供:建通新聞社