徳島県は「県新広域道路交通ビジョン(素案)」を取りまとめた。重要物流道路を契機とした国の新たな広域道路交通ビジョン方針などに基づき、おおむね20〜30年間の中長期的な視点に立った広域道路ネットワークの方向性を示すもの。素案では、フェイズフリーの物流と人流の確保などを推進するため、「広域道路ネットワーク」「交通・防災拠点」「ICT交通マネジメント」の各道路交通の三つの基本方針を踏まえ策定。重要物流道路の指定・地域高規格道路等の広域道路ネットワークの再編などを図る。
一つ目の「広域道路ネットワーク」では▽人と暮らしを守る道路を構築▽新交通・物流ネットワークを構築▽多様な広域周遊観光ルートを形成−に関する施策を、二つ目の「交通・防災拠点」では▽防災拠点施設を強靱化▽モーダル・ミックスを推進▽国内外における交流人口を拡大−に関する施策を、三つ目の「ICT交通マネジメント」では▽道路ネットワークを長寿命化▽高度な交通マネジメントを導入▽道路利用者の利便性・満足度向上−に関する施策をそれぞれ示している。
県は新ビジョンを踏まえ「県新広域道路交通計画(新計画)」を策定する。新計画については、都市、物流、交流・観光、防災の四つ分野で拠点を設定。物流に資するネットワークの形成など、必要な広域道路ネットワークづくりなどを進めていく考えだ。
提供:建通新聞社