県建設工事等入札契約審議会(会長・谷口朋代鳥大大学院工学研究科教授)は23日、入札契約の運用状況を確認。落札率が高かったり、低かった県発注の工事と業務9件を取り上げ、各発注機関に説明を求めた。
とっとり花回廊北館エアコン更新(落札率100%)や衛生環境研究所冷暖房設備改修(同99・9%)など空調工事の落札率が高止まりしており、県は増加した工事量に比べて業者数が少ないと推測。空調改修工事の増加を要因に挙げた。
建築設計Cランク向けの建築物外壁劣化診断業務(東部地区)は落札率79・6%。委員は西部地区(=建築設計Bランク向け)の97・4%に比べて低いと疑問視。これに対し県は、発注ランク(Cランク業者数30社とBランク20社)が異なり、東部地区は参加可能な業者数が多く、競争性が高まったのではないかと説明した。
県警発注の警察施設定期点検業務は、建築設計83・0%と設備設計93・5%と落札率に差があった。県警は建築設計Cランクの有資格者数が全70社と多く、設備設計の全11社に比べ競争性が働いたとの見方を示した。
日刊建設工業新聞