コンクリート構造物を補強し防災もする、新工法の「スケルトンコーティング」施工技術。この工法を取り入れた、塗装と防水、両工事に携わる県内の7社で昨年末、新しい組合を立ち上げた。
名称は、福井県スケルトン事業協同組合。理事長は、外壁・屋根塗装工事全般・ビル屋上防水工事のタバタ(福井市西方1丁目)代表取締役社長、田畑賢一氏(50)が務める。
氏は、同工法の特徴点について、施工後も表面が透けて見える点が、もっとも大きく「コンクリートの状態が目視でき、点検も容易。異常個所の早期発見にも効果的」と、優位性を強調。作業工程を圧縮し「工期短縮と、コスト削減も実現」とアピール。今後は「メーカー(エムビーエス)から講師を招き研修会を重ね、共同受注の機会を増やし、検査・監督業務も組合で行えるほどに」と、実力を高めたい考え。
また、コロナ禍下、業界の全体発展へ「Go to リフォーム」も呼び掛けている。
■代表理事
タバタ
■副理事
塚田商事 林塗装工芸社
ヤマウチ 青木塗装店
■理事
赤池興業 センレイ
※問い合わせ先
田畑賢一氏
090−1314−7480
【組合データ】
組合名 福井県スケルトン事業協同組合
所在地 福井市大宮6丁目15番24号(塚田商事内)
組合員数 7社
主な共同事業 組合員の行う塗装工事および防水工事等の共同受注
【主旨】
地震や台風など、自然災害が増え、老朽化しているコンクリート建造物の整備が急務。経済性や、環境配慮の観点。また公共事業の縮小から、これまでのように建造物を「壊して造る」ことは困難となり、「活かして使う」という考え方に変化しつつある。こうした建設業界の現状を踏まえ、建物を守る技術集団〜「壊して造る」から「活かして使う」へ。建造物補修において革新的な工法である「スケルトンコーティング施工」の技術を保有する企業が集まり、組合を設立。この施工を活用し、建造物の倒壊という社会問題の解消と、組合員の利益向上を目指して活動を展開する。