日本工業経済新聞社(群馬)
2021/03/23
【群馬】上野村の21年度当初予算
上野村(黒澤八郎村長)は、23日までに2021年度当初予算を明らかにした。3路線で行う道路橋梁災害復旧工事費へ3億1976万7000円、健康増進施設整備事業工事費に1億938万4000円、村営住宅整備工事費には1億428万円を確保した。このほか、5カ所を対象とする林業施設災害復旧工事費9117万3000円、(仮称)ケルナー公園広場休憩施設等整備工事費2500万円、橋梁補修測量設計積算委託料1030万5000円、橋梁補修工事費1700万円などを計上した。
一般会計の総額は39億3300万円で、対前年度比17・4%増。普通建設事業費は、対前年度比99%増の10億6514万9000円で、一般会計の27・1%を占めている。
道路橋梁災害復旧工事は、楢原地内の村道上野2206号線や村道上野2221号線、村道上野2−8号線の3路線を対象に行う。
健康増進施設は、乙父地内にある上野グラウンド敷地内に建設する。グラウンドの利用者が昼食を取ったり、シャワーを浴びることのできる施設とし、災害時には避難所としても活用する考え。施設規模はS造2階建て、延べ床面積約500uで計画している。1階が約320u、2階は約160uとなる。整備工事費1億938万4000円や、設計監理委託料520万1000円のほか屋外照明整備工事費3390万9000円を確保した。
村営住宅整備は野栗村営住宅1棟を改築するほか、新たに村営住宅1棟の建設工事を行う。建設場所は検討中。
野栗村営住宅はW造での改築を計画。既設の住宅は1棟6世帯のアパートタイプとなっている。既設の住宅は解体工事費として330万円を確保している。
このほか、都合平村営住宅の外壁補修工事も実施する。同住宅は5〜6棟あり、1棟当たり4戸程度で構成されている。塗装等工事費1243万円を計上した。
林業施設災害復旧工事は林道矢弓沢線や林道上野大滝線など5カ所を対象に実施する。
(仮称)ケルナー公園広場休憩施設等整備工事は、道の駅上野(勝山甲131)周辺の用地にハンス・ゲオルグ・ケルナー氏がデザインした機能回復機器の設置を行い、W造平屋の小規模な休憩施設を建設する。トイレについては休憩施設内に設置するか、別棟で整備するか検討中。機能回復機器の設置費用については、20年度予算で4200万円を確保したが、新型コロナウイルスの影響により製品の納入時期の見通しが立たないことから21年度へ繰り越した。
橋梁補修測量設計積算業務と橋梁補修工事は、新羽地内の野栗橋を対象に行う。
このほか◇木育等情報発信基地整備事業工事費3000万円◇障害者住宅建設工事費2461万2000円◇トンネル定期点検委託料4035万9000円◇村道上野2−6号線ほか道路改良工事費1000万円などを計上した。