建設新聞社
2021/03/19
【東北・山形】収容人数2万人、事業はDBO/山形、天童の2市が新スタジアム誘致へ
新スタジアム推進事業(山形市香澄町3の2の1 寒河江浩二代表取締役)は、サッカーJ2モンテディオ山形の拠点となる新スタジアム建設の具体化に向けて、2019年から開催してきた山形スタジアム探究会の検討内容を取りまとめ、公表した。
現段階の構想によると、事業予定地は3・9fに設定し、用地確保に当たっては無償で利用可能であることを目指す。立地場所については未定としているが、県内市町村の意向を聞き取りした結果、スタジアム誘致の意思表示があったのは山形市と天童市となっている。
スタジアム規模は収容人数2万人とし、サイド席のうち5000席分は初期投資を抑えるため立見席などとして拡張可能な構造とする。メインスタンドは西側に配置するとともに、観客席すべてを屋根で覆う形とする。
ピッチ(フィールド)は105b×68b(125b×85b)程度で天然芝を用いるほか、付帯施設として約5000台分の駐車場用地を確保するとともに、災害発生時には地域の避難場所として活用できる防災機能も備える。また、サッカー以外のイベントも含めて、高い利用率を実現するために多機能複合型スタジアムとする意向だ。
事業手法については、DBO(公設民営)を最適案としている。資金調達スキームは、「建設資金調達・スタジアム設置団体」が国庫補助金・交付金など資金調達を行い、「スタジアム設計・施工・運営主体」とスタジアム設計・工事請負・維持管理に係る包括事業の事業者選定および契約などを締結する方法を見込んでいる。
提供:建設新聞社