神奈川県住宅供給公社は、横浜若葉台3―5街区の活用事業について、明芳会(東京都板橋区)を採用企業者に決定した。土地1万3855平方bを購入した上で、1期として回復期リハビリテーション病院、2期として急性期病院を整備する計画だ。病床数120床を見込む回復期リハビリテーション病院については、2023年3月に着工し、24年までに開院する予定。
条件付き一般公募方式による事業者選定手続きを進めていたもの。提案書を提出したのは、若葉台地区で横浜旭中央総合病院を運営している同法人1者だった。
提案内容によると、回復期リハビリテーション病院は、4階建て延べ5990平方bの規模で計画している。回復期病床120床は、新たに医療法の開設許可が取得できた場合の計画としており、許可の動向などによって変更する可能性があるとしている。
2期事業については、30年ごろの計画着手を目指す。4階および9階建て延べ2万9090平方bの急性期病院を整備し、横浜旭中央総合病院の急性期病床397床を移転させる。その後、横浜旭中央総合病院を改修し、1期事業で整備した回復期病床を移転させることにしている。
これらの整備により、最終的に3―5街区は急性期病院、現在の横浜旭中央総合病院敷地は回復期病院(地域貢献施設を含む)となる予定だ。
横浜若葉台は、横浜市旭区の丘陵地に公社が開発した総面積約90fの大規模団地。開発に当たっては、都市計画「一団地の住宅施設」が定められた。しかし、建設から40年以上が経過し、高齢化が進行したことなどから、地域で必要となる新たな施設(医療・福祉施設など)を追加整備できるよう、20年7月に都市計画が変更された。
提供:建通新聞社