岐阜県林政部は、3月補正予算案に新規の県民の生命・財産を守るための災害に強い森林づくり事業として20億7700万円を付けた。このうち治山事業には19億0700万円を付けた。具体的な地区は明らかにしていないが、予算可決後に県内の30地区で治山ダム32基の新設や山腹工13カ所を農林事務所から2020年度内に順次発注する。
同事業は国の「防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための5か年加速化対策」の補正予算を活用して、山地被害危険地区や氾濫した河川の上流域で治山施設の整備を行うとともに、森林整備促進のため助成金を設置した。
治山事業では、山地危険地区のうち災害リスクの高い箇所や過去に氾濫があった河川の上流域にある荒廃地で土砂や流木の流出を防止するための治山施設を整備する。
予算のうち、残る1億7000万円余りについては、令和2年7月豪雨で被災した森林で被災状況の確認に必要な林道作業道の復旧の他、被害木の処理などの緊急的な森林整備に対して助成する。
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建通新聞社