近江八幡市、東近江市、日野町、竜王町、愛荘町の2市3町で組織し、消防業務、休日急患診療所、地域振興業務を共同で行っている東近江行政組合(管理者=小西理・近江八幡市長、東近江市東今崎町5―33)の21年度当初予算は、一般会計総額35億2405万4千円など。今月3日に開かれた組合議会定例会において可決、成立した。
一般会計の対前年度当初比は915万9千円の減。消防施設管理費で、経年劣化に伴う空調施設改修・地盤沈下対策・駐車場整備などを行なう能登川消防署空調等施設改修工事費1億7500万円を盛り込んだ。
能登川消防署(東近江市能登川町1711)は、敷地面積3721・04平方b、RC造2階建〔PH付〕、延1507・09平方b(別棟120・96平方bを含む)の規模。
工事の主な内容は、灯油焚き吸収式冷温水機から電気式空冷ヒートポンプエアコン(個別方式)に改修する〔空調設備改修〕、既設灯油炊き給湯ボイラーから電気式給湯へ改修する〔給湯設備改修〕、施設全体の照明設備をLED照明に改修する〔電気設備改修〕、公共下水道への接続を行い不要となる浄化槽を撤去する〔下水道接続〕、駐車場の地盤沈下を改善し外構計画を行う〔地盤沈下対策〕、井戸ポンプの更新、電話機器の更新、PHSシステムの新規導入、厨房のガスコンロを電気IHコンロに更新する〔その他改修工事〕など。同工事の実施により、施設全体の運営に必要なエネルギーをすべて電力で賄うシステムに変更、また、地盤沈下している建物駐車場を再整備する。
同工事に係る設計(監理業務を含む)は、轄梹R建築設計事務所(近江八幡市)が担当。工事は、建築・電気設備・機械設備の3工種分離で発注する見通し。
当初予算の主な内容(関係分)は次の通り。
◎一般会計
【歳出】
▽警防管理費=6390万円(修繕料555万6千円、火災活動備品1070万円、救急活動備品21万8千円他)
▽消防施設管理費=1億8615万円(修繕料900万円、能登川消防署空調等施設改修工事1億7500万円、監理委託料215万円)
▽警防施設費=1億0954万8千円(緊急車両購入1億0600万円〔消防ポンプ自動車2台、高規格救急自動車1台〕、修繕料310万円他)
【債務負担行為】
▽消防本部当直勤務者用寝具類リース業務(22〜24年度)=1350万1千円
提供:滋賀産業新聞